lanケーブルのツメが折れた時の対策

lanケーブルのツメの多くは一定回数以上の屈曲検査に合格しており、普通に使用している分には問題の無い強度を持っていますが、どんなに丁寧に取り扱ったとしても経年劣化や過大な負荷がかかれば折れてしまう事があります。

一般的にはlanケーブルごと新品に交換するのがベストですが、オフィスの床下に長距離にわたって敷設しているケースでは業務を停止して大掛かりな入れ替え作業をしなければなりません。それが不可能ならば新たなコネクターを付け替える方法があります。ツメが折れたコネクター部を切断して芯線の皮膜を剥いて銅線部分を露出させ、市販品の新たなコネクターを半田付けしてから接合部にビニールテープなどを巻き絶縁を施せば完成です。

しかし、この方法は電子工作のテクニックを要するだけではなく、防災の観点から熱を発する半田ごてを使用できない管理規則の環境であれば作業そのものを行う事ができないケースもあります。その一方で最近ではもっと簡単に対処できる方法があり、後付けラッチ、ラッチサポーターという名称で販売されている1個500円前後のパーツであっという間に問題を解決できます。

折れたツメを綺麗に除去してコネクターの上からはめ込むだけで簡単に新たなツメが増設できます。これならば時間にして数分程度で手軽に復旧できるだけではなく、ツメが折れた以外は内部の芯線などの全ては正常な既設のlanケーブルをそのまま使用できるのも大きなメリットです。

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