さまざまな場所に設置できるlanケーブル

lanケーブルには定められた仕様を満たしたスタンダードなケーブルだけではなく、さまざまな場所に設置できる製品が提供されています。

スリムケーブルは径が数ミリ程度と極細で取り回しがしやすく狭いスペースを通すことができ、使わないときにはコンパクトにまとめることができます。フラットケーブルは電話のモジュラーケーブルのような板状になっており、ドアや障子の隙間を通すことも可能です。スキマケーブルはケーブルの一部がアルミの板で出来ており、それを折り曲げて窓のサッシなどの隙間にフィットさせて設置することが可能で、強度が高いことから窓の開け閉めにも耐えられるだけではなく室内と屋外に跨ってケーブルを敷設することもできます。

ただし、これらの特殊な形状のlanケーブルの一部には場所を選ばず設置できるのと引き換えに標準的な仕様を逸脱した製品もあり、ノイズの影響による速度低下が僅かながら発生するケースもあります。パーソナルユースではさほど気にする必要の無いレベルですが、シビアな通信速度を求める用途ではリスクとベネフィットについて検討する必要があります。

その一方で、昨今トレンドとなりつつあるのが柔軟性の高いlanケーブルで、内部を十字に仕切って8本の芯線を2本ずつに分けることで回線品質と強度を保ったままケーブルに柔軟性を持たせることに成功し、曲げにも強くさまざまな場所に自由自在に敷設することが可能となりました。

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