結束バンドによる束線作業

結束バンドは配線図面等で指示され各機器間を結線したケーブルが、ばらばらになって絡み合ったり、ケーブルに傷がついたりすることを予防する目的で、バラバラになっているケーブルを束線する作業に使用されています。

各会社や業種によって呼び名は複数ありますが、インシュロックタイ・ケーブルタイ・タイラップなどが代表的です。また、作業性がよく耐久性にも優れているので、電設工事や通信工事などの産業用から一般家庭用に至るまで、束線作業用として幅広く使用されています。結束バンドには様々な条件の環境下・規格下で使用されるため、その用途や目的によって多様な特性のものがあり、耐湿性・耐候性・耐化学薬品性・耐熱性・難燃性・耐放射性など化学的性能にあわせ、ループ引張り強度といった物理的性能も要求されます。

そのために基本となる材質も研究され、ナイロン・ポリプロピレン・テフゼル・デルリン・PEEKが主ですが、使用条件によってはステンレスといった金属性のものが使用される場合もあり、それぞれの素材が持つ特徴をいかしたタイプのものが商品化されています。

たとえば自動車や鉄道車両の装置・産業装置・家電製品・事務機器・遊戯機器等の密閉部に使用されるワイヤーハーネスには内部の最高使用温度を考慮して耐熱性・難燃性のタイプのものを使用とか、ビル等の電気配線や一般電気配線のような開放部に使用されているワイヤーハーネスには耐湿性・耐候性のタイプのものを使用するなど、使用される環境や要求される規格によって、適切なタイプの選択することが重要になります。結束バンドは使用目的にタイプがあるので、場面にあった商品を選択ししようすれば、確実に作業効率を高められる商品です。

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